原発再稼働に対しての「同意権」、ではなく「拒否権」は憲法で保障されている生存権に基づき、全ての国民が保有している権利です。

「同意権」は法的に確立されていないから云々というのはまやかしにしか過ぎません。イヤな事はイヤだと、おかしい事はおかしいと、言わなければいけません。その権利は憲法で保障されています。

玄海再稼働 「やめて」訴え届かず
同意表明に市民団体「住民無視した暴挙
 佐賀新聞 2017年04月25日 08時14分

 福島第1原発事故を教訓にした「再稼働ノー」の訴えは、最後まで届かなかった。山口祥義佐賀県知事が玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の再稼働に同意を表明した24日、原発に反対する市民団体は「住民の不安を無視した暴挙」と怒りの声を上げた。

 県内外の約50人が記者会見の2時間前に県庁に集まり、同意しないように求める文書を県の担当者に手渡した。福岡市の市民団体の工藤逸男代表(63)は「佐賀県外の声が反映されていない。多くの人が抱く『脱原発』の願いもないがしろにしている」と憤った。

 知事の会見の様子は庁内のテレビで確認し、「うそつき」「言い訳ばかり」と不満をぶつけた。玄海原発周辺の住民でつくる反原発グループの成冨忠良事務局長(75)は「事故が起きないか、避難計画は大丈夫かという不安は、地元では原発の賛否を問わず誰もが持つ感情なのに、知事は切り捨てている」と批判した。

 会見後、約10人が抗議文を手渡そうと知事室の前で面会を要望したが、職員や警備員に制止された。「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」の石丸初美代表(65)は「説明の中身は空っぽ。責任は国や九電に投げ、『県民の安全が第一』と言うのは軽々しい。疑問の声に答えないまま同意したのは許されない」と非難した。

 「原発なくそう!九州玄海訴訟」の長谷川照原告団長(78)は「政治が住民の思いを議論する場になっていないのが深刻な問題。心配していても口にできない人は多い。気持ちをもっと推し量るべき」と述べた。

玄海原発再稼働に同意 山口知事が表明

 

2017年04月24日 15時18分

玄海原発3、4号機の再稼働に関し、会見する山口祥義知事=24日午後3時すぎ、佐賀県庁
玄海原発3、4号機の再稼働に関し、会見する山口祥義知事=24日午後3時すぎ、佐賀県庁

 

 佐賀県の山口祥義知事は24日、県庁で記者会見を開き、九州電力玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の再稼働同意を表明した。地元の手続きはすべて終了した。原子力規制委員会の残る審査などを経て、再稼働するのは今秋以降になる見通し。

佐賀県知事同意 (1).pdf
PDFファイル 616.2 KB

想像力の欠如は、生存権の否定につながる

3月23日の住民説明会終了後に提出された質問書への回答です。

 1ヶ月も過ぎているのに、まだ3件だけです。

 かなりの質問書が出されている筈です。

 全回答はいつになるのでしょうか!!

 

 1. http://www.bousai.pref.fukuoka.jp/spc/images/kaitou82.pdf

 

 2. http://www.bousai.pref.fukuoka.jp/spc/images/kaitou87.pdf

 

 3. http://www.bousai.pref.fukuoka.jp/spc/images/kaitou127.pdf

2017年3月23日 玄海原発に関する住民説明会が行われました。

 行政区区長、自主防災組織役員、学校・病院・各施設関係者等の約700人優先、そして一般からは200人を公募する形での説明会でしたが、一般公募者230余人となり、全員に入場券が送られ、当日入場者は約600名でした。

 原子力規制庁、資源エネルギー庁、内閣府、九州電力、そして糸島市危機管理課による説明は駆け足状態で行われました。

 質問時間になると多くの方の挙手があり、説明への質問・不満、疑問、意見等が寄せられ、説明会予定時間から1時間近くオーバーしての終了となりました。

 当会では、例えば市立公民館単位での再度の説明会を、事後に要求しましたが、市の回答は無碍なるものでした。
 そうであるならと当会では九州電力による説明会ができないかと、九州電力と交渉しています。

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 説明会の映像、書き起こし、説明者の資料等は

 福岡県のホームページに掲載されています。

         クリック

         ☟ 

       福岡県防災ホームページ

  このページには、終了後提出された「質問書」への回答も載せられていますが、4月23日現在で、まだ3件のみでしかありません。1ヶ月が経過しているのに!!

 

 説明会の書き起こしを以下にも掲載します。

 

3.23 玄海原発説明会書き起こし.pdf
PDFファイル 617.1 KB

再稼働、糸島ブランド不安 農家、移住者「納得できぬ」

玄海原発30キロ圏同意権なし

           西日本新聞 2017年03月06日 06時00分

玄海原発の再稼働について、糸島市の同意権を求める署名を集めた志田浩一さん=1日、糸島市

玄海原発の再稼働について、糸島市の同意権を求める署名を集めた

志田浩一さん=1日、糸島市

 

福岡市都心に近い自然豊かな土地として移住者が増えている福岡県糸島市。ただ、佐賀県玄海町にある九州電力玄海原発の30キロ圏に入っており、再稼働が「糸島ブランド」に影を落としかねないと懸念する声もある。再稼働の前提となる「地元同意」の対象は事実上、玄海町と佐賀県に限られる。その玄海町長は6日にも再稼働への同意を表明する。「賛否を表明する権利がなく、リスクだけ背負うのは納得できない」。こうした声が届くことはないのか-。

 

 「糸島市には再稼働の同意権がありません。他の自治体任せにしていいのでしょうか」。同市の調理師志田浩一さん(32)は、こんな文言を添えた署名簿を携えて半年間、友人と一軒一軒を訪ねた。3081人分の署名を集め、昨年2月に市に提出したが、市は「同意権は立地自治体の意向が尊重されるべきだ」とするだけ。市議会にも請願を出したが、不採択となった。

 

 福島第1原発事故を受けて2013年、東京都から妻と移住した。当時は「取り返しのつかない事故が起きたから、原発は稼働しない」と思った。骨をうずめるつもりで本籍も移しただけに、署名活動に力を注いだ。

 

 移住から4年。4月からは地域の役員を任され、「やっと地域の一員になれた」と思う。再稼働の手続きが進む現状を「近くに住んでいるのに『無関係』とされているのがもどかしい」。23日には福岡県などが住民説明会を開くが、内容は再稼働を前提とした安全対策にとどまる。

 

 前原市、志摩町、二丈町が合併し「糸島市」となった10年以降、福岡市への利便性が高く、自然に囲まれた地域として市は「糸島ブランド」の推進戦略を進めてきた。移住者は年々増え、15年度は約3900人に上る。

 

 地元住民の胸中も複雑だ。ゲストハウスを運営している山内奈留美さん(36)は前原で生まれ育った。福島県から家族旅行で来た子どもが「この海は泳いでいいんだね」と喜んだ姿が印象に残ったといい、「事故があれば糸島の自慢の海も泳げなくなる。原発は動かしてほしくない」と話す。

 

 ブランド化している農産物への影響を懸念する声もある。地名から「志摩の蜜芋」と名付けたサツマイモを生産する山北政登さん(62)は10年前に比べ収入が倍増したという。「住民が地道にPRして、ようやく火が付いたブームが台無しになる恐れがある。市はもっと当事者意識を持って、再稼働と向き合うべきだ」と憤った。

 

■同意対象拡大を 周辺自治体

 

 地元同意について国のエネルギー基本計画は「立地自治体などの理解と協力を得るよう取り組む」とするが、法律上の規定はない。既に再稼働した3原発では立地自治体と県に限られた。

 

 玄海原発を巡っては、ほぼ全域が30キロ圏内に入る佐賀県の伊万里市や唐津市の市長が対象範囲の拡大を求めているが、同県は同意対象の議論から距離を置く。玄海原発が立地する玄海町議会は2月24日、原子力対策特別委員会で同意を可決。岸本英雄町長は今月6日にも同意を表明し、県の対応に焦点が移る。

 

 

 山口祥義知事は、住民理解が得られれば再稼働の判断を示す考えを示しているが、その基準を明確にしていない。先月14日の記者会見では「もともと(地元の)同意権は存在しない」と発言。全国の現職、元職の首長100人でつくる「脱原発をめざす首長会議」(東京)が「知事発言は(同意権拡大の)要望に冷や水を掛け、原子力政策に禍根を残す」と抗議した。

9月糸島市議会に議員提案で、玄海原発再稼働反対の意見書が提出されています。25日の本会議の傍聴へ、是非おいで下さい。

 既に8日の総務文教委員会にて審査、採決が行われ、賛成4、反対3で可決されており、25日の本会議での審議、採決を待つのみとなっています。

 福島第一原発事故発生から現在に至るまで、多数の市民団体から同様請願が出されましたが、糸島市議会では採択されませんでしたが、今回の議員提案は、本会議に於いても可決される可能性があります。

 「再稼働反対」に賛同いただける多数の市民の皆様と、可決の瞬間を見守りたいと思っています。

糸島市議会(9月25日午前10時) みんなで傍聴に行きましょう!!
意見書案とこれまでの経過を掲載しています。
是非!一読をお願いします。
議会傍聴へ.pdf
PDFファイル 1.7 MB

玄海原発事故 民間試算

6月23日の西日本新聞に

「環境総合研究所」による玄海原発事故時の試算が掲載されました。

飛散シミュレーション(6.23西日本新聞).pdf
PDFファイル 476.1 KB
玄海原子力発電所
玄海原子力発電所

   玄海原発1号機が最も危険  ~緊急冷却で原子炉割れる!?

玄海原発1号機の危険性について述べられています。

http://c3plamo.blog.fc2.com/blog-entry-133.html